【超わかりやすい】4号特例が変わったら家の工事はどうなる?(2025年版|大阪のリフォーム・増改築)
目次
【超わかりやすい】4号特例が変わったら家の工事はどうなる?(2025年版|大阪のリフォーム・増改築)
まず結論:
✅ 小規模木造でも構造や省エネの根拠が必要になるケースが増加。
✅ 開口拡大・耐力壁撤去・外壁の重量増は確認申請や追加図書の対象になりやすい。
✅ 工期は設計・審査分の前倒しが安全(補正1往復ぶんの余白を確保)。
1. 何が変わった?(30秒で把握) 2. まずセルフチェック 3. 目的別ルート 4. 影響早見表 5. ケース別の考え方 6. 後戻りしない進め方 7. 必要書類の例 8. 写真の撮り方 9. よくある質問 10. お問い合わせ
1. 何が変わった?(30秒で把握)
- 従来の4号特例(小規模木造の一部審査省略)が縮小。
- 木造2階建の多くが「新2号建築物」として、構造・防火・採光換気・省エネの審査対象に。
- 提出図書が増加(例:壁量・金物・水平構面、外皮性能・一次エネなど)。
実務への影響: 設計コストは作表・図面整備分が上振れしやすく、審査は補正1往復を見込むのが無難です。
2. まずセルフチェック(当てはまる?)
- 🧱 耐力壁を抜く/窓を大きくする計画がある
- 🧱 外壁を重い材料へ変更(サイディング→タイル等)
- 🏠 屋根を変更(軽量化/重くする/太陽光追加)
- 🌡️ 断熱や設備を更新(窓交換、給湯・空調の高効率化)
2つ以上当てはまる場合は、計画初期から審査・構造・省エネの準備を前倒しに。
3. 目的別ルート(迷ったらここから)
- コスパ重視:なるべく構造に触れない範囲で計画。触れる場合は局所補強+必要最小限の図書で最適化。
- 長持ち重視:外装・断熱・設備を一度にまとめて設計。同時審査で往復回数を減らし、工期短縮。
- 将来工事を抑える:重量増や大開口を前提に早い段階から構造・省エネの当て込みを実施。
4. 影響早見表(確認・構造・省エネ)
| 工事項目 | 確認申請 | 構造資料 | 省エネ資料 | 要点 |
|---|---|---|---|---|
| 内装のみ(非構造) | 不要 | 不要 | 不要 | 間仕切り・床・壁・天井。構造非影響なら従来どおり。 |
| 耐力壁撤去・開口拡大 | 要 | 要 | 条件次第 | 壁量・金物・梁補強の根拠が必須。 |
| 外壁張替(重量増) | 要確認 | 要 | 条件次第 | 重量増で構造再検討。断熱更新の有無で省エネ図書が変動。 |
| 屋根葺替(軽量化) | 原則不要 | 再計算の確認 | 不要 | 軽量化は有利。太陽光同時は架台固定部の検討が必要。 |
| 太陽光パネル設置 | 要確認 | 要 | 要 | 荷重・固定方法+一次エネの整理が鍵。 |
5. ケース別の考え方(大阪の戸建て想定)
ケースA:LDK拡張で耐力壁を抜く
新2号扱い。壁量・金物・梁補強の根拠を添えて確認申請。
ポイント:プラン初期に構造を当て込むと補正が減り、工程が安定します。
ケースB:外壁をタイルに更新
重量増により壁量・接合の再検討が必要。断熱更新があれば省エネ図書が出る場合あり。
ポイント:外装・断熱・防火は同時審査でまとめると往復回数が減ります。
ケースC:屋根軽量化+太陽光追加
軽量化は有利だが、太陽光は架台固定部の構造根拠と一次エネの整理が必要。
ポイント:屋根下地補強の要否を早めに判断し、電気側の資料も並行で準備。
6. 後戻りしない進め方(最短フロー)
- 要望整理:間取り・開口・外装・太陽光など10年スパンの希望を整理。
- ラフ図に当て込み:壁量・金物・梁計画/外皮または一次エネを初期段階で当て込む。
- 事前相談:審査機関に早めに問い合わせ、グレーを先に解消。
- 本図・計算書:構造・省エネの根拠を整えて確認申請(補正1往復を見込む)。
- 許可→着工:足場・近隣挨拶・工程共有を順次実施。
7. 必要書類の例(案件により変動)
- 構造:壁量計算書/耐力壁配置図/金物表/水平構面の検討/梁補強図
- 省エネ:外皮性能計算(UA)または仕様基準適合書/一次エネ消費量計算(設備更新時)/断熱仕様表/換気計画
- その他:採光・換気・防火に関する根拠図書(必要範囲)
提出のコツ: 図面と計算書で用語・数値・方位・縮尺を統一。補正時は変更箇所の明示と変更履歴の追記で再補正を防止。
8. 写真の撮り方(初動が速くなる)
- 必須3枚:外観全景/劣化部アップ(クラック・チョーキング)/サッシまわり(コーキング)
- 加点資料:屋根(ドローンや望遠)/基礎のひび/天井点検口内部
- 撮影のコツ:明るい時間帯、影が少ない角度、クラックは定規でサイズ比較、連番ファイル名(例:202510-外観-01.jpg)
9. よくある質問
Q. 内装だけのリフォームなら関係ない?
A. 構造・防火・採光換気に影響がなければ従来どおり。ただし、開口拡大や外壁の重量増は対象になり得ます。
Q. 木造2階は全件で構造計算が必須?
A. 全件で許容応力度計算が必須という意味ではありませんが、壁量・金物・水平構面などの根拠提示は原則です。
Q. 省エネの資料が必要になるのはいつ?
A. 新築は原則必要。増改築では断熱改修・窓交換・設備更新がある場合に必要になることがあります。
10. お問い合わせ(軽いご相談歓迎)
「写真で見てほしい」「この内容は確認が要る?」といったご相談はお気軽にどうぞ。
メールで相談(info@nakagawaoumuten.com)
※本ページは大阪エリアの一般的な運用に基づく実務ガイドです。個別案件は所管の審査機関・自治体の指針に従って進めます。
連絡先:TEL 06-6657-7856 / MAIL info@nakagawaoumuten.com

